長台詞
ながぜりふ
名詞
標準
long speech
文例 · 用例
この景清は従来のものに余ほど修正を加えて――誰が修正したか知らないが、恐らく桜痴居士であろう――景清が最後まで眼を明かないことになっているばかりか、きょうは小松内府の命日というので、その位牌などを持出して長台詞のくだりがある。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
舞台面が寂しい上に、主人公が盲目でちっとも動きがなく、むやみに長台詞をならべているばかりであるから、いくら団十郎の一人舞台でも、その当時の観客は頗る悩まされたに相違ない。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
銅像や写真でおなじみの、素襖をきて大太刀をはいた姿――あれに魂がはいって揚幕から花道にゆるぎ出た時、さらに花道の七三に坐って、例の“東夷西戎南蛮北狄”の長台詞を朗々たる名調子で淀みなくつらねた時、わたしは満場の観客と共に、ただ酔ったような心持になっていた、と言うに過ぎない。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
それは自分が凡ての嫉妬を感じてるからだ」云云と云ふ好い長台詞の段に成つて、ユウゴオは初め「其れは自分が君を恋慕ふからだ」を「もつと高く言へ」と言ふ。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
決闘の負傷に由て絶入る迄の昂張した最後の一幕の長台詞を斯くまで醇化して森厳の気に満ち、一秒の隙も有らせず演じる名優は仏国に二人と見|出し難いと思つた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
フィガロの結婚の最後のフィガロの長台詞にしても同様である。
— 岸田國士 『演劇論の一方向』 青空文庫
また「長台詞を封ぜよ。
— 岸田國士 『近代劇論』 青空文庫
いかほど悲しい事|辛い事があっても、それをば決して彼のサラ・ベルナアルの長台詞のようには弁じ立てず、薄暗い行燈のかげに「今頃は半七さん」の節廻しそのまま、身をねじらして黙って鬱込むところにある。
— 永井荷風 『妾宅』 青空文庫
作例 · 標準
俳優は舞台で長台詞を見事に演じきった。
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長台詞を覚えるのは役者にとって大変な作業だ。
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彼の長台詞に、観客は息をのんだ。
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