髪首
かみくび
名詞
標準
文例 · 用例
ざっと半日の余、他に人らしいものの形を見なかったために、何事もない一対の白髪首が、深く目に映って消えなかった、とまず見える。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
泣くかッ」「ハイ……ハイ……」「祖父の白髪首級を、大目付に突き付けい。
— 夢野久作 『名君忠之』 青空文庫
そこで、もし壺がはいっておった場合には、貴様、いかがいたす」「この白髪首を……と、申し上げたいところでござりますが、こんな首に御用はござりますまい。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
どうあってもこれから先へお進みなさるというならば、まず、この玄心斎めの白髪首をお打ち落としなされてから……」 いらだつ源三郎の小鬢から、雨の粒が、白玉をつないだように、したたり落ちる。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
白髪首を取るか首級を取られるか、試して見ることに致しましょう」「どうして接近なさる気じゃ?
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
それよりとくと心を落ち着け、死者を慰むる葬い合戦、鬼王丸の白髪首を打ち取る算段を何故なさらぬ!
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
と、渦巻いていた白髪首も続いて外へ舞って行ったが、「オースチン老師!
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
これは、私の白髪首にかけましても、きっぱりと、申上げることが出来るのでございます。
— 酒井嘉七 『京鹿子娘道成寺』 青空文庫