種植
しゅしょく
名詞
標準
文例 · 用例
一切の種植の早い遅いは皆狐の判断に従った。
— 田中貢太郎 『酒友』 青空文庫
一日使いが忘れて往かず、狗子独り往きて高声に吠え知らせたので諸大士来って食を受け、さて長者に向い最早雨降るべし、早速種植えせよと教えた。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
さらに今日常識が遺伝についてある程度の知識を求めているからにはメンデルの「雑種植物の研究」(同上)も、決して身に遠い著作ではないと思う。
— 宮本百合子 『科学の常識のため』 青空文庫
メンデルが雑種植物の変種の発生に関する所謂メンデルの法則を発見するのに、統計的方法を用いたというような場合――一般に Biometrie の場合――は、実は取り立てて論じなければならないような統計上の問題をあまり多くは含んでいない。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
それは出来て来た多数の変種植物を、その異同によって分類し、之を二つとか四つとかの要素の代数的な組み合わせとして説明すれば好いのであって、その個々の材料自身は別に殆んど何の吟味を必要とするものでもない。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
四畳半を応接間風にしつらへた玄関わきの部屋へ通された幾島暁太郎は、調度装飾の一種植民地的な香りから、この家の生活といふものに少からぬ好奇心を惹かれた。
— 岸田國士 『泉』 青空文庫
私は矢田部教授の無情な仕打ちに憤懣し、しかる上は矢田部を向うへ廻してこれに対抗し大いに我が著書を進捗さすべしと決意し、そこで始めて多数の新種植物へ学名を付け欧文の記載を添え続々とこれを書中に載せ、上の日本植物志図篇を続刊した。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
私は矢田部教授の無情な仕打ちに憤懣し、しかる上は矢田部を向うへ廻してこれに対抗し大いに我が著書を進捗さすべしと決意し、そこではじめて多数の新種植物へ学名をつけ、欧文の記載を添え、続々とこれを書中に載せ、上の『日本植物志図篇』を続刊した。
— 第一部 牧野富太郎自叙伝 『牧野富太郎自叙伝』 青空文庫