菜の花
なのはな
表現名詞頻度ランク #18442 · 青空 486 例
標準
rape blossoms
文例 · 用例
菜の花や月は東に日は西に これも明るい近代的の俳句であり、万葉集あたりの歌を聯想される。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
菜の花や鯨も寄らず海|暮ぬ 菜種畠の遠く続いてる傾斜の向うに、春昼の光に霞んだ海が見え、沖では遠く、鯨が潮を噴いてるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
菜の花や昼ひとしきり海の音 前と同様、南国風景の一であり、閑寂とした漁村の白昼時を思わせる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
」掌中の雀の嘴をこじあけて、小さい菜の花びらほどの舌をきゆつとむしり取つた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
「菜の花や月は東に日は西に」「菜の花の中に城あり郡山」などいうのは、春げしきの中で、私が永久に保存したく思っている風景画である。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
併しながら「亡び行く生物」の中に、この菜の花が、次第に加わるのではなかろうか、それとも都落ちの仲間に入って、次第に我等の付近から、影を隠してしまうのではあるまいか、場末の旅籠屋などで、食膳の漬け菜の中から、菜の花の蕾が交って出ることがあるが、偶然だけに、どんなにか私を悦ばすことだろう。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
私の机上には、有り合せの玻璃瓶に、菜の花が投げ込んである、これは弟に捜させて、採って来たものである、天鵞絨のように、手障りの柔らかな青い葉が、互い違いになって、柱のような茎を取りまいて居る、此柱の頭から、莟みが花傘なりに簇がって、蛹虫の甲羅のように、小さく青く円くなっている。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
それにしても、我家の庭に、菜の花の畠が欲しい。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
ウィキペディア
菜の花(なのはな)は、アブラナ科アブラナ属の花の総称。特にアブラナまたはセイヨウアブラナの別名としても用いられる。また、菜花(なばな)は、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなどアブラナ科アブラナ属で主として花や葉茎を食するものをいう。菜の花の「菜」とは食用の意味であり、菜の花とは食用の花の意味である。コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイなどは葉を若どりして食べるもので、そのまま育てて薹(とう)立ちさせると、黄色い花が咲いて花蕾を食べることができる。
出典: 菜の花 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0