巨竜
きょりゅう
名詞
標準
文例 · 用例
ジーグフリードは、ニーベルンゲン族と闘って巨宝を獲たのであるが、それ以前、一匹の巨竜を殺したため、殺竜騎士の綽名があった。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
しかし彼は、そのとき泉にしたたる巨竜の血に浴したので、|菩提樹の葉が落ちた肩一ヶ所のほかは、全身剣をはねかえす|鋼鉄のような硬さになってしまったのである。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
初めに眼につくのは、広重や北斎の描いたような樹齢数百年と思われる松の古木が、点々と巨竜の蟠る恰好で、蒼空に聳えている風景だった。
— 田中英光 『箱根の山』 青空文庫
十六世紀のレオ・アフリカヌス筆、『亜非利加記』にいう、アトランテ山の窟中に、巨竜多く前身太く尾部細く体重ければ動作労苦す、頭に大毒あり、これに触れまた咬まれた人その肉たちまち脆くなりて死すと。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
天皇というものの全く特殊な規定が、この主権在民といわれる憲法の中にある日本の封建的な尾は、伝統の中に巨龍の尾のようにのこっている。
— ――結婚のモラル―― 『人間の結婚』 青空文庫
巨龍雲を起して降り、この身に纏うと見て目がさめた」「さてこそ、吉瑞です。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫