池塘
ちとう
名詞
標準
bank (of a pond)
文例 · 用例
ざつとこんな理窟で、知らぬ昔しは蓮花の開くを見て、時刻や天候を察したのが、相場師に傳はり、其祕訣が忘られ、或は悉く信ぜられぬにや池塘に早起して往き、蓮花の開く音を聞き乍ら心を澄し、落ち著て種々の奇計神策を煉た事と察する。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
明治年間池塘に居を卜した名士にして、わたくしの伝聞する所の者を挙ぐれば既に述べた福地桜痴小野湖山の他には篆刻家中井敬所と箕作秋坪との二人があるのみである。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
翌朝二人は暁霧の中に池塘に来ったが、倶に近視眼なので眼前に人影あるを知らず水烟散ずるの後始めて顔を見合せ、互にその遅速を争ったが遂に決するところがなかったという。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
これに由って見るも星巌のいかに池塘の景を愛したかを知るに足りる。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
さればこの時分には池塘の風景は天保の頃梁川星巌が眺め賞したものとさして異る所がなかったわけであろう。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
真に、真に、豊頬紅顔の春は止まらず、池塘芳草の夢は短い。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
ようございますか」 言い残すやいな、池塘を駈けて、彼方の森の中に人目を避け、「雷横!
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
そのうちとうとう二|隻の舟が川下からやって来て、川のまん中にとまりました。
— 宮沢賢治 『イギリス海岸』 青空文庫
作例 · 標準
日本庭園には、趣のある池塘が点在している。
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池塘の周りには、色とりどりの植物が植えられていた。
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彼は池塘の傍らに座り、静かに瞑想にふけっていた。
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標準
small lake (in a high moor; oft. with unique biota)
作例 · 標準
高地の湿原には、珍しい植物が自生する複数の池塘が見られる。
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その池塘には、固有種のメダカが生息していると聞いた。
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池塘の水は透明度が高く、底まで見通せるほどだった。
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ウィキペディア
池塘、地塘、池溏(ちとう)は、湿原の泥炭層にできる池沼である。
出典: 池塘 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0