独楽回し
こままわし
名詞
標準
文例 · 用例
あそこで蝶之助という独楽まわしを感心して見たことがあった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
この寺院に達する路の両側には、主として玩具屋や犬の芸当や独楽まわし等の小店が櫛比している。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
わたくしは、たびたび東海道へもきております、伊吹村の独楽まわしです」「なに独楽まわしじゃ?
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
」と、みんなどよめきだして、「独楽まわしなら廻してみろ!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
独楽まわし」「あの、近ごろ浜松のご城下で、武田伊那丸という方が徳川さまの手でつかまったそうですが、それは、ほんとでございますか」「捕まったのはまことじゃ、家来のやつふたりも一しょに」「ああ、では……」 思わず、あおざめたかと思う顔を、むりに微笑させて、「やっぱり、うわさはまことでございましたか。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
サ、はやくまわしてみせい、はやく火焔独楽の曲まわしをやってみせい」 もうすっかり、竹童を旅の独楽まわしと思っているので小姓たちは、城内で聞きかじっていたことを、みんなベラベラしゃべってしまった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
「あ、あ、あッー」 と、不意をくったとんぼ組の小姓たちは、旋風にまかれた木の葉のように、睥睨する大鷲の腹の下で、こけつ、まろびつ、悲鳴をあげて、「逃がすな」「いまの独楽まわしーッ」「あッちへいった!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
「独楽まわしのにせ者め」「鷲をかえせ、鷲をかえせ」 声をそろえて、そこへ万千代たちのなだれてきたころには、すでに、地上に竹童のすがたもなく、大鷲の影もなかった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫