位牌堂
いはいどう
名詞
標準
mortuary chapel
文例 · 用例
堂の中は人間の黒山が崩れるばかり、潮が湧いたようになってごッた返す中を、仏様を振廻しちゃあ後へ後へと退って、位牌堂へ飛込んで、そこからお前壁の隅ン処を突き破って、墓原へ出て田圃へ逃げたぜ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
第一この塔婆だって、束にして、麁朶、枯葉と一所に、位牌堂うらの壁際に突込んであったなかから、(信女)をあてに引抜いて来たッてね、下足の若い衆が言っていました。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
その親たちの位牌を、……上野の展覧会の今最中、故郷の寺の位牌堂から移して来たのが、あの、大な革鞄の中に据えてあります。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
框がすぐに縁で、取附きがその位牌堂。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
父親は墨をすりながら、伸上って、とその仮名を読んで…… おっかさん、」 いいかけて謙造は、ハッと位牌堂の方を振向いてぞっとした。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
お君の寂しく莞爾した時、寂寞とした位牌堂の中で、カタリと音。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
血のついたこの姿をまのあたりみられてはと、三人は盗むように境内を奥へ廻って、ねぐらに借りていた位牌堂の隣りの裏部屋へ、こっそり吸われていった。
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
しかも、ここへ来ればもうだいじょうぶといわぬばかりに、足音さえも高めて、須弥壇の横からどんどん奥へぬけると、かって知ったもののように、がらがらとそこの網戸をあけながら位牌堂の中へはいって、ぴたりとまた戸を締めきりました。
— 血の降るへや 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
お盆には、家族で位牌堂に集まり、先祖を偲んだ。
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新しく建てられたお寺の位牌堂は、荘厳な雰囲気に包まれていた。
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毎朝、位牌堂に安置された父の位牌に手を合わせるのが日課だ。
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