一筋道
ひとすじみち
名詞
標準
straight road
文例 · 用例
最早それはいひツこなしとゝめるも云ふも一筋道横町の方に植木は多しこちへと招けば走りよるぬり下駄の音カラコロリ琴ひく盲女は今の世の朝顔か露のひぬまのあはれ/\粟の水飴めしませとゆるく甘くいふ隣にあつ焼の塩せんべいかたきをむねとしたるもをかし。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
するといつの間にか今上った山は過ぎてまた一ツ山が近いて来た、この辺しばらくの間は野が広々として、さっき通った本街道よりもっと幅の広い、なだらかな一筋道。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
思い思い、町々八方へ散ばってるのが、日暮になれば総曲輪から一筋道を、順繰に帰って来るので、それから一時騒がしい。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
裏道小町はさもなかったそうでござりますが、通一筋道は、まるで、諸道具、衣類、調度が押流されました体裁、足の踏所もござりませなんだ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
浦づたいなる掃いたような白い道は、両側に軒を並べた、家居の中を、あの注連を張った岩に続く……、松の蒔絵の貝の一筋道。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
桂子は坂の上り口から雨上りの人少なの一筋道に遠見がついて、その両側に邸宅が稀で、新旧の商家がずらりと、行人に対して好奇心に貪慾な大小の口のやうな店先を開けて待ち受けてゐるのを見渡すと、今更たぢろぐ思ひが湧く。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
傾いた萱屋根の山門も、向うに見えて、其処から続いた一筋道の、此方はさらに奥ぶかくて、雀のお宿とでも云ひさうな、これが私の住居かと思へば、堪へられぬ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
大通北一丁目二丁目三丁目四丁目と出て、やはり北へ向った幅広の白い一筋道が、元露西亜人の住居したという旧市街ウラジミロフカへの往還である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
あの山の上まで、獣が通る一筋道が続いている。
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古い地図には、村へと続く一筋道が記されていた。
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森の中には、ほとんど人が通らない一筋道がある。
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