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高箒

たかぼうき
名詞
1
標準
文例 · 用例
高箒に手拭を被せたのを、柄長に構えて、逆上せた顔色。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
ある人々はそれを臆病者の噂と聞き流して、いわゆる高箒を鬼と見るたぐいに過ぎないと冷笑っていた。
鬼娘 半七捕物帳 青空文庫
彼が銜え楊枝のまま懐手をして敷居の上にぼんやり立っていると、先刻から高箒で庭の落葉を掃いていた男が、彼の傍へ寄って来て丁寧に挨拶をした。
夏目漱石 明暗 青空文庫
そして竹細工の手つだひをしたり、また近処の家でつくる高箒を背負つたりして、時々東京へ売りに行つた。
永井荷風 にぎり飯 青空文庫
安は連れて来た職人と二人して、鉈で割った井戸側へ、その日の落葉枯枝を集めて火をつけ高箒でのたうち廻って匍出す蛇、蟲けらを掻寄せて燃した。
永井荷風 青空文庫
自分は黒い杉の木立の間をば、脚袢に手甲がけ、編笠かぶった女の、四人五人、高箒と熊手を動し、落葉枯枝をかきよせているのをば、時々は不思議そうに打眺めながら、摺鉢山の麓を鳥居の方へと急いだ。
永井荷風 曇天 青空文庫
そして竹細工の手つだいをしたり、また近処の家でつくる高箒を背負ったりして、時々東京へ売りに行った。
永井荷風 にぎり飯 青空文庫
ここからは四五|間の、芝草の上に奈世は横坐りに坐り、膝の上に高箒を横たえて居た。
富田常雄 青空文庫