吹き付ける
ふきつける
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to blow against
文例 · 用例
酸素と水素あるいは灯用瓦斯と混じた焔を石灰の塊に吹き付けると眩しいような光を出す。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
丁度フラスコの口に斜めに呼気を吹き付ける時に出る音と同じ訳で、両掌の間の空洞内の空気が振動して音を出すのである。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
ブンゼン燈のバリバリと音を立てて吹き付ける焔の輻射をワイシャツの胸に受けながらフラスコの口から滴下する綺麗な宝石のような油滴を眺めているのは少しも暑いものではなかった。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
吾輩は帽子もズボンもズブ濡れで、腰から上は丸裸、山頂の雲霧を交えた冷風がヒューヒュー吹き付けるのだから堪ったものではない。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
雪を吹き付ける田圃の風を突っ切って、二人は真っ白になって橋場の寮にたどり着いた。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
前にも云う通り、門の正面には南風が強く吹き付けるので、吉五郎は横手の生垣をうしろにしてならんでいたのであるが、その時、その生垣の杉のあいだから一つの手があらわれて、暗いなかで吉五郎の襟髪を掴んだかと思うと、力任せに強く引いた。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
彼は此|気掛が、自分を駆つて、凝と落ち付かれない様に、東西に引張回した揚句、遂に三千代の方に吹き付けるのだと解釈した。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
吹き付けて来る煙に巻き込まれた人は呼吸を止められてパッタリと倒れ、人事不省になり、又吹き付ける火災にその身を巻き込まれた人々は直にその場で貴い一命を奪われてしまう事も頻多であった。
— 鴨長明 『現代語訳 方丈記』 青空文庫
作例 · 標準
激しい雨が窓ガラスに吹き付けてきた。
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潮風が顔に吹き付けてきて、肌がピリピリした。
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寒風が寒空の下、彼の頬に容赦なく吹き付けた。
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