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ぞう
名詞
1
標準
文例 · 用例
いつでも活々として元気がよく、その癖気は弱くて気の少しもない児であった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
そういう次第だから、作おんなのお増などは、無上と民子を小面がって、何かというと、「民子さんは政夫さんとこへ許り行きたがる、隙さえあれば政夫さんにこびりついている」 などと頻りに云いはやしたらしく、隣のお仙や向うのお浜等までかれこれ噂をする。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
厭味とか気とかいう所は爪の垢ほどもなかった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
政夫さんは平気でいるかららしかったわ」「僕だって平気なもんですか。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
お民さんの様な温和しい人を、お母さんの様にあアいって叱っては、あんまり可哀相ですわ」 お増が共泣きをして言訣をいうたので、もとより民子はくない母だから、俄に顔色を直して、「なるほどお増がそういえば、私も少し勘違いをしていました。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
嬉しきは月の夜の客人、つねは疎々しくなどある人の心安げに訪ひ寄たる、男にても嬉しきを、まして女の友にさる人あらば如何ばかり嬉しからん、みづから出るに難からば文にてもおこせかし、歌よみがましきはきものなれどかゝる夜の一言には身にしみて思ふ友とも成ぬべし。
樋口一葉 月の夜 青空文庫
鹽花こそふらね跡は一まづ掃き出して、若旦那退散のよろこび、金は惜しけれど見る目もければ家に居らぬは上々なり、何うすれば彼のやうに圖太くなられるか、あの子を生んだ母さんの顏が見たい、と御新造例に依つて毒舌をみがきぬ。
樋口一葉 大つごもり 青空文庫
幾度幾通の御文を拝見だにせぬ我れ、いかばかりくしと思しめすらん。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫