軒天
のきてん
名詞
標準
eave
文例 · 用例
門柱に掲げられた表札の文字は年月の雨風に洗はれて既にもう道往く人の眼には認められなかつたが、近視眼者のやうに好く/\顔を近づけて験べると文字だけが円味を湛えて浮びあがつてゐる墨痕に「藤龍軒天狗流兵術指南所」と読まれるのであつた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
法諡養源軒天渓瑞長居士である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
○かくて中の平村九軒天酒村二軒大赤沢村九軒を歴たる道みな嶮き山行して此日|申の下刻やう/\小赤沢にいたりぬ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
妙子のきてんで、母のかたみのダイヤの指輪をズボンの裾の縫目に、妙子は閉ぢこめておいた。
— 林芙美子 『崩浪亭主人』 青空文庫
それから少佐の奇禍に通りあわせて、ほんのすこしのきてんをきかせて助けたことを、恩にきていてくれる少佐。
— 海野十三 『一坪館』 青空文庫
中村係長のきてんで、もよりの消防署に電話がかけられ、一台の消防自動車が、小型の探照灯まで用意してやって来たのです。
— 江戸川乱歩 『青銅の魔人』 青空文庫
作例 · 標準
屋根の軒天には、湿気対策として通気孔が設けられている。
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塗り直した軒天が、真新しい家の外観を引き立てている。
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軒天に巣を作ろうとしているツバメの姿が見えた。
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