死に顔
しにがお
名詞
標準
face of a dead person
文例 · 用例
彼の死に顔は、安らかに見えた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
奈々子は死に顔美しく真に眠ってるようである。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
自分は今つくづくとわが子の死に顔を眺め、そうして三日の後この子がどうなるかと思うて、真にわが心の薄弱が情けなくなった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
美しい死に顔も明日までは頼まれない。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
南向きに寝ている彼女は枕を横にはずして、蒲団から少し乗り出したようになって仰向けに横たわっていたが、その結び髪は掻きむしられたようにおどろに乱れて、額をしかめて、唇をゆがめて、白ちゃけた舌を吐いて、最期の苦悶の痕がその死に顔にありありと刻まれていた。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
そうして青島、おまえひとつこの石膏面に絵の具を塗ってドモ又の死に顔らしくしてくれ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
戸部 俺……じゃない、俺の兄貴の死に顔をちょっと見せてくれ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
又、親父の死に顔も、夜具の下に寝かしてあるのを覗いて見るには見たが、別に悲しくも何ともなかったので困ってしまった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
作例 · 標準
息を引き取った祖父の死に顔は、とても穏やかだった。
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事件現場に横たわる犠牲者の死に顔は、あまりにも苦しみに満ちていた。
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「彼の死に顔を見たら、何も言えなくなった」と友人は涙ながらに語った。
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