恩がある
おんがある
表現動詞-五段-ラ行-不規則
標準
to be in one's debt
文例 · 用例
あなたを慕って下さるなら、私も御恩がある。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
盲人は負けると世にも口惜しそうな顔になるのを強いて笑い歪めて、「旦那には何かと恩があるので思い切って刃向えないんだ。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
で――そんな御恩があるんならお断りするわけにはゆきませんわね、たゞあたしは未だ自分にはそんな話は早いと考へてお断りしてゐたゞけなんですけれど――あたしは、そんなことをいつて息子の顔を凝つと見てやつたのよ。
— 牧野信一 『ダイアナの馬』 青空文庫
しかし今となっては廿年の育ての恩がある。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
「宗春には恩がある。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
数代つづいて巣食っていた貧乏神が出て行ったからじゃ」「仰せの通りにござります」「で、私には恩がある。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
その大切な私を裏切って、桃子さんなんかと一緒になりたいばかりに、別れるの、殺してやるのって、大きな口もいい加減になさらないと、世間の物笑いになりますわよ」 本庄は膝の手を払い退け、肩を聳かせながら、「その恩があると思えばこそ、今日まで出来ない我慢をしつづけてきたんだ。
— 大倉※子 『魔性の女』 青空文庫
お高は、恩があるだけに、この無邪気な人の心臓を傷つけたくなかった。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫