道の口
みちのくち
名詞
標準
the part of a province closest to the capital
文例 · 用例
」 あたかもまた一つ、颯と冷い隧道の口である。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
右手には机に近く茶器を並べた水屋と水棚があって、壁から出ている水道の口の下に菜種と蓮華草の束が白糸で結わえて置いてある。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
歳子の兄の住む土地の一劃は、道路まで誰か個人の私有地になつてゐて、道の口々は柵門で防がれ、割合ひに用心堅固の場所だつた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
外道の口の間から、女の髪が溢れて落ちる。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
水道の口に嵌めたゴム管から、水がちよろちよろとその中に落ちてゐる。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
やがて隧道の口が見えた。
— 平林初之輔 『動物園の一夜』 青空文庫
叔父さんは流許へ行つて、水道の口から迸るやうに出て来る冷い水を金盥に受けて、それで顔を洗つた。
— 島崎藤村 『出発』 青空文庫
しかし汽車が今|将に隧道の口へさしかかろうとしている事は、暮色の中に枯草ばかり明い両側の山腹が、間近く窓側に迫って来たのでも、すぐに合点の行く事であった。
— 芥川龍之介 『蜜柑』 青空文庫
作例 · 標準
古代の行政区分において、都に近い地域は「道の口」と呼ばれた。
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越前国は北陸道の入り口にあたるため、かつては道の口とされた。
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地名の中に「道の口」という言葉が残っている地域は、歴史が古いことが多い。
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