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名詞
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標準
文例 · 用例
……」 この証拠物件を獲たるがために、渠はその死を思いりて、いちはやく警察署に赴かんと、心変わればいまさら忌まわしきこの汀を離れて、渠は推し仆されたりしあたりを過ぎぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
自由の利く者は誰しも享楽主義になりたがるこの不穏な世に大自由の出来る身を以て、淫欲までを禁したのは恐ろしい信仰心の凝固りであった。
幸田露伴 魔法修行者 青空文庫
さる折の雲の得行きもせず、まるといふにもあらで、たゆたふやうなるが、月星などの光あるに気圧さるゝかとも見ゆるさまなるを、たゞ、いざよふ雲と云はんもをかしからず、たゞよふ雲、たちまよふ雲、行きまよふ雲など云はんも興無し。
幸田露伴 雲のいろ/\ 青空文庫
然らば諸王も亦発駕奔喪の際に於て、半途にして擁せらるゝの不快事に会う無く、各※其封に於て哭臨して、他を責むるが如きこと無かるべきのみ。
幸田露伴 運命 青空文庫
真耶、偽耶、太祖の失か、失にあらざるか、斉泰の為か、為にあらざる耶、将又斉泰、遺詔に托して諸王の入京会葬をめざる能わざるの勢の存せしか、非|耶。
幸田露伴 運命 青空文庫
太祖の崩ぜるは閏五月なり、諸王の入京をめられて悦ばずして帰れるの後、六月に至って戸部侍郎卓敬というもの、密疏を上る。
幸田露伴 運命 青空文庫
諸王の入京会葬をめたる時の如き、諸王は皆|謂えらく、泰皇考の詔を矯めて骨肉を間つと。
幸田露伴 運命 青空文庫
建文帝の左の御趾には黒子ありたまいしことを思ひ出でゝ、亮近づきて、御趾を摩し視るに、正しく其のしるし御座したりければ、懐旧の涙|めあえず、復仰ぎ視ること能わず、退いて其由を申し、さて後自経して死にけり。
幸田露伴 運命 青空文庫