羽根飾り
はねかざり
名詞
標準
文例 · 用例
あのとき山鳩色の絹の召し物に駝鳥の羽根飾りをつけてお越しでしたよ。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
ハワイに入る前夜、園遊会が盛大に開かれ、会長のK博士夫妻もインデアンの羽根飾り帽を冠って出場する和やかさでした。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
ただ処々にチラホラと、どうもこの世では曾て見られなかったような不思議な頭巾帽だの、孔雀の羽根かとも思われそうな変てこな羽根飾りだのが、流行とはまるで逆に、てんでの好みにしたがって、ひょっこりと思いがけもなく顔をのぞける位のものである。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
頭には、宝石をちりばめた軽い黄金の兜をいたゞき、頂きに羽根飾りがついていますが、着物は大へん質素でした。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
二人ともまだ衣裳をつけていた――一人はトルコ頭巾を巻き、いま一人はだちょうの羽根飾りのついたお椀帽子をかぶったまま。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
帽子の上にほとんどまっすぐに立っている小さな駝鳥の羽根飾りは、彼女が勤めるようになってからザムザ氏が腹を立てていたものだが、それが緩やかに四方へゆれている。
— DIE VERWANDLUNG 『変身』 青空文庫
彼はレースのついた上衣を着て、幅の広い帯に短剣をさし、羽根飾りのついた山高帽をかぶり、赤い長靴下をはき、踵の高い短靴にはばらの花かざりをつけていた。
— ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿 『リップ・ヴァン・ウィンクル』 青空文庫
大袈裟な言葉や羽根飾り、ブリキの剣と厚紙の兜とをつけた芝居がかりの空威張り、そういう扮装の下にはいつも、操り人形のギニョル式に歴史をもてあそんでる無謀なヴォードヴィル作者サルドゥー流の、救済しがたい軽薄さが見て取られるのであった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫