温言
おんげん
名詞
標準
warming words
文例 · 用例
和尚さんの温言――お祭りのお小遣が足りないやうなら少々持ち合せてゐますから御遠慮なく――とわざ/\いつて来られたのである、――温情、身に※む温情、あゝありがたしともありがたし。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
和尚さんの温言――お祭のお小遣が足りないやうなら少々持ち合せてゐますから御遠慮なく、とわざ/″\いって来られたのである、――温情、あゝありがたしありがたし、――人には甘えないつもりだけれど、いづれまた、すみませんが――とお願ひすることだらう、あゝあゝ。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
温言を以て緑翹を賺す陳の声が歴々として耳に響くようにも思われて来る。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
柏軒の門人塩田良三は温言を以て慰めたが、容易く聴かなかつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
事に当りて男子なれば大に怒る可き場合をも、婦人は態度を慎しみ温言以て一場の笑に附し去ること多し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
父も私を見てさすがに喜んで、色々温言を与えてくれた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
されども遂に君よりし惡言罵詈の聲聞かず、若し宮中に何人か――或は義兄又義妹、わが良人の姉妹又義兄らの妻あるは義母、(*舅の君は優しくてまことの父に似たりけり) 770われを叱れば君はそを咎め言葉に諫めつつ、その温情と温言によりて彼らを諭したり。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
しかし主君の温言のてまえ、拝跪して恩を謝し、黙々とその日は無口に退出した。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫