荒らし子
あらしこ
名詞
標準
文例 · 用例
「工夫に富める」上田の城主、真田幸村は三好清海入道はじめ、三好伊三、穴山、望月、海野、筧等六人の荒子姓を従えて、鳥居峠に狩猟を催した。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
前田家は永くその領地を替えなかったけれども、その藩士の名字を見ると、加賀・能登・越中の地名を帯びているものももちろん多いけれども、そのほかにもあるいは越前在府の時に召し抱えられて越前の村の名を名字としている者、さらに尾州|荒子の時代から仕えておった奥村家のような移住者もある。
— 柳田國男 『名字の話』 青空文庫
前田家の旧臣の姓に注意してみると、加賀に住んだ後、領内のそこここから抱えたかと思わるる多くの苗字に混って、越前の北の庄時代に取り立てられた越前の地名を持つ家があり、さらにごく少数の尾州荒子時代の由緒ある旧家がある。
— 柳田国男 『家の話』 青空文庫
アラコというのは尾参地方の特色ある地名で、たとえば前田侯の先祖は尾州荒子の産であったというが、同じ地名は紛わしいほどこの県には多い。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫