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戸走り

とばしり
名詞
1
標準
runner (of a sliding door)
文例 · 用例
全身の血が一度に血管を破つて体外にほとばしり出たやうな感じがした。
太宰治 地図 青空文庫
それも熔岩と砂礫の互層や、岩脈のほとばしりを露出して、整然たる成層美を示すところもあるが、多くは手もつけられないほど、砂礫や灰を放擲したようで、紛雑を極めている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
字を書くことの上手な人はこういう機会に存分に筆を揮って、自分の筆端からほとばしり出る曲折自在な線の美に陶酔する事もあろうが、彼のごとき生来の悪筆ではそれだけの代償はないから、全然お勤めの機械的労働であると思われる上に、自分の悪筆に対する嫌忌の情を多量に買い込まされるのである。
寺田寅彦 年賀状 青空文庫
血も沸かば沸け、炎も燃へばもへよ」とて、微笑を含みて読みもてゆく、心は大滝にあたりて濁世の垢を流さんとせし、某の上人がためしにも同じく、恋人が涙の文字は幾筋の滝のほとばしりにも似て、気や失なはん、心弱き女子ならば。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
丁度クリストフは手鼻をかんだ処で、そのとばしりが地の透くやうになつた上衣に掛かつてゐるのを、丁寧にゴチツク形の指で弾いてゐる。
GREISE 老人 青空文庫
それは浴場についている水口で、絶えず清水がほとばしり出ているのである。
梶井基次郎 温泉 青空文庫
次は消防作業でポンプはほとばしり消防夫は屋根に上がる。
寺田寅彦 火事教育 青空文庫
それは今にもほとばしり出ようとする勢力が内部に渦巻いている事を感じさせる。
寺田寅彦 備忘録 青空文庫
作例 · 標準
敷居の戸走りにゴミが溜まっていて、引き戸の滑りが悪くなっている。
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戸走りの溝に蝋を塗ると、驚くほどスムーズに開閉できるようになった。
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長年使い込まれた戸走りは、表面が少し磨り減って光沢を帯びている。
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2
標準
tree wax
作例 · 標準
伝統的な木製家具の仕上げに、天然の戸走りを用いて美しい艶を出した。
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戸走りは和ろうそくの原料としても古くから重宝されてきた。
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職人は、戸走りの粘り気を指先で確認しながら作業を続けている。
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