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無高

むたか
名詞
1
標準
文例 · 用例
『水役は、老生の居村――農山村にては、人別帳後に一村を合計して、高持何軒、水役何軒と記しありて、高持に對する無高を意味し、誰々水役より高持になると記録に特記して身分の向上を慶びたり。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
現今の如き戸別割の賦課なく、藩主への税納を高に割賦せし時代の無高は村にても蔑視され、高持とは同座し得ず。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
喜連川の城主喜連川左馬頭――不思議のことにはこの人は無高だ。
国枝史郎 大鵬のゆくえ 青空文庫
その講武所の師範役になりました一人に、越後少将忠輝の末孫で、三州長沢に無高で引っ込んでおりました松平|主税介という人がありました。
三田村鳶魚 話に聞いた近藤勇 青空文庫
無高ではありましたが、大名の格式を持っておりましたから、主税介は仰々しい様子で本丸へ乗り込んだ。
三田村鳶魚 話に聞いた近藤勇 青空文庫
就而は此度歸省に付而は、是非亡父の思ひ煩ひ居候義を相解度|念願に御座候而、元利相|揃差上候こそ相當の譯に御座候得共、只今|迚も多人數の家内を相抱居候上、全|無高之事に候へば、十分之義も不相|調候に付、何卒右|邊之處御憐察被成下度奉希候。
西郷隆盛 遺牘 青空文庫