桐花
とうか
名詞
標準
文例 · 用例
桐花 朝風すゞしく地は露に湿ひたる時、桐の花の草の上などに落ちたるを見たる、何となく興あり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
その代り、桐花カスミさんなどの女連が立ち合って裸の検査ですよ」「ど、何うしたというんだ」「よくは判りませんが、何か探すものがあったらしいのですよ。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
が、隠してももう隠しきれないと思ったので、彼に一と通り説明をした――三原玲子というのは、この東キネの幹部女優桐花カスミの弟子に当る新進のインテリ女優だった、彼女は私と一緒にL大学の理科の聴講生だったことがあって、それで旧知の仲だった。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
その玲子はあまり美人とは云えない方で、スクリーンに出ることはまず稀で、もっぱら桐花カスミの身の周りの世話をして重宝がられていた。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
蒼蠅い世間は、玲子の殊遇が桐花カスミとの同性愛によるものだろうと、噂していたが、それは嘘に違いない。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
「見給え、あれが桐花カスミだ」 と私は帆村に主役の女優を教えた。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
「桐花さんのフィルムを映してみせてくれないか、この人が見たいというので……」 というと、木戸という編集員が出てきて、「じゃあ、いま撮影中だけれど『銀座に芽ぐむ』の前半を見せましょうか」と気軽に引受けてくれた。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
……桐花カスミの声は実物より迚も良すぎるじゃないか。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫