緋の袴
ひのはかま
表現名詞
標準
red hakama (worn by miko or noblewomen at court)
文例 · 用例
冷泉為清卿の息女で、左衛門局だとか名乗って、白の小袖に緋の袴をはいて、下げ髪にむらさき縮緬の鉢巻のようなものをして、ひどく物々しく構えているが、前にもいう通り、容貌は好し、人品はいいので、なかなか神々しくみえるということだ。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
緋の袴という報告であったが、きょうは白い袴をはいていた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
いま赫耀とした鳥の翼を見ますると、射らるゝやうに其の緋の袴が目に見えたのでござります。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
其の蔭に、端麗さも端麗に、神々しさも神々しい、緋の袴の姫が、お一方、孫一を一目見なすつて、 ――港で待つよ―― と其の一言。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
かく近づいた跫音は、件の紫の傘を小楯に、土手へかけて悠然と朧に投げた、艶にして凄い緋の袴に、小波寄する微な響きさえ与えなかったにもかかわらず、こなたは一ツ胴震いをして、立直って、我知らず肩を聳やかすと、杖をぐいと振って、九字を切りかけて、束々と通った。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
浪におされて、羅は、その、あの蹴出しにしっとり離れて、取乱したようですが、ああした品の可い人ですから、須磨の浦、明石の浜に、緋の袴で居るようでした。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
伶人の奏楽一順して、ヒュウと簫の音の虚空に響く時、柳の葉にちらちらと緋の袴がかかった。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
あれに真白な足が、と疑う、緋の袴は一段、階に劃られて、二条の紅の霞を曳きつつ、上紫に下|萌黄なる、蝶鳥の刺繍の狩衣は、緑に透き、葉に靡いて、柳の中を、するすると、容顔美麗なる白拍子。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
作例 · 標準
正月のお参りに行くと、緋の袴を履いた巫女さんたちが忙しそうに立ち働いていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「卒業式に緋の袴を履きたいの」と娘がカタログを見ながら目を輝かせている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
宮中の儀式を再現した行列では、緋の袴を身につけた女官たちが優雅に歩いていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview