続き物
つづきもの
名詞
標準
serial (story)
文例 · 用例
その後にようやく景気が立ちなおってからも、一流の大家を除く外、ほとんど衣食に窮せざるものはない有様で、近江新報その他の地方新聞の続き物を同人の腕こきが、先を争うてほとんど奪い合いの形で書いた。
— 泉鏡花 『おばけずきのいわれ少々と処女作』 青空文庫
河野は、生活の調子を、ダラシなくしたばかりでなく、創作の方面でも、同人雑誌をやって居た頃の向上的な理想などを、悉く振り捨ててしまって、婦人雑誌の中でも一番下品な雑誌へ、続き物を書く約束などを始めて居た。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
若し出掛けたら、写真はもう飽きて止めのことにして仕舞つたから御安心、で、やつぱり私は筆をとることのみに心を寄せて、続き物の稿を纏めたり又新しいものを書いて持ち帰ります。
— 牧野信一 『〔編輯余話〕』 青空文庫
二面には富口という文学博士が「最近日本におけるいわゆる婦人の覚醒」という続き物の論文を載せていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
報正新報に続き物でおねえ様とその倉地という方の事が長く出ていましたのよ」「へーえ」 葉子は自分の無知にあきれるような声を出してしまった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
毎日日課として、八種ほどの田舎新聞の続き物を何の苦もなく書上げ、その上道頓堀の芝居見物や、古本あさりや、骨董いじりなどに、一日中駈けずり廻って、少しの疲労をも見なかったほど達者な人だったが、歿くなる折には、まるで朽木が倒れるように、ぽくりと往ってしまった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
その点は新聞の続き物と同様であるが、新聞は忌でも応でも毎日配達されて毎日読まされる。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
一日一回が、ほんの五分か十分の短い間であったが、それでも伝さんは、不思議な話を聞くうちに、その四日間というものは、まるで続き物の講談でも聞いている時のような、楽しさにひたる事が出来たのであった。
— 大阪圭吉 『三の字旅行会』 青空文庫
作例 · 標準
ラジオドラマの続き物を聞き逃してしまい、ネットのアーカイブを探した。
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祖父は夕食後、時代劇の続き物をテレビで見るのが日課だった。
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この小説は三部構成の続き物になっており、今回が完結編にあたる。
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