若男
わかおとこ
名詞
標準
文例 · 用例
踊はまだ始まっていなかったが老若男女がかなり集まっていた。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
事変はいつまでも愚図愚図つづいて、蒋介石を相手にするのしないのと騒ぎ、結局どうにも形がつかず、こんどは敵は米英という事になり、日本の老若男女すべてが死ぬ覚悟を極めた。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
途中から見ただけではあるし、別に大して面白い映画とも思われなかったが、その中の一場面としてこの映画の主役となる老若男女四人が彼等の共同の住家として鉄道客車の古物をどこかから買って来るという事件がある。
— 寺田寅彦 『鴉と唱歌』 青空文庫
十 四、五月頃に新宿駅前から帝都座前までの片側の歩道にヨーヨーを売る老若男女の臨時商人が約二十人居た。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
そこには殺された百萬長者の後嗣で、貴公子風な若男爵のフレデリック・フオン・シイドウが學生生活を送つてゐる。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
そして、緊張の面持でソオルが署長室へ駈け込んだその時、署長のエリクソンはちやうど受話器を掛け降した所で、「ただ今若男爵のをられる場所を部下から報告してまゐりましたんです。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
「若男爵御夫妻はただ今大食堂の方においででございます。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
と、折柄ダンスの一くさりが終つたばかりで、亞麻色髮の若男爵フレデリックはその踊相手と、黒髮の持主の美しい夫人のイングンは夫の友達の一人と、何れも自分達の食卓に戻る所だつた。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫