兄弟分
きょうだいぶん
名詞
標準
sworn brother
文例 · 用例
」 「日に二度も来ることがあるわ、あの人達、兄さんに何の用事かしら」 「なーに彼奴等、石松と兄弟分になりてえンだろう、きっとそうだ。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
兄弟分になっときゃあ、彼奴等肩身が広えからな。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
しばらく黙っていたが、跳ね返す警句を思いつく気力もなく、「兄弟分でもなんでもない、全く一つのものだ」 と低い声音に渾身の力を籠めて言った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
もっとも一つは年を取って神経が鈍くなったせいもあるかもしれないが、一つには自分が昔おどかされた雷の兄弟分と友達になって毎日のように一緒に遊ぶことになったためと思われる。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
そういう仕事をしている画家と、非常にデリケートな物理の実験をやって敏感なねじをいじってはめがねをのぞいている学者と全く兄弟分のような気がしておもしろくなって来た、そしてどういうわけか急におかしくなって笑い出すとT君もいっしょに笑い出してしまった。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
汝の爺と、己は兄弟分だぞ。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
……(運八が銀の鶏……ではあれども、職人|頭は兄弟分、……まず出来た。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」 と、蘇生つて年を經てから、丁飛脚が、内證で、兄弟分に話したと傳へられる。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫