陰に
いんに
副詞
標準
invisibly
文例 · 用例
冬ざれや北の家陰の韮を刈る 薄ら日和の冬の日に、家の北庭の陰に生えてる、侘しい韮を刈るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
緑陰に白のベンチを配合するといつた反映である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
」彼女は囲炉裡の所から扉の陰に行つて、そこで見張りをしはじめた、兎はもう一ぺん引返すだらうと思ひながら。
— 中原中也 『山間秘話』 青空文庫
しかし蠅を取りつくすことはほとんど不可能に近いばかりでなく、これを絶滅すると同時に、蛆もこの世界から姿を消す、するとそこらの物陰にいろいろの蛋白質が腐敗して、いろいろのばいきんを繁殖させ、そのばいきんはめぐりめぐって、やはりどこかで人間に仇をするかもしれない。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
しかし同じ物でも擦り合せる相手に依ってあるいは陽になる事もありまた陰になる事もある。
— 寺田寅彦 『猫六題』 青空文庫
それであたしはこの辺を散歩すると云って寮を出るし、男はまた鯉釣りに化けて、この土手下の合歓の並木の陰に船を繋って、そこでいまいうランデブウをしたものさね」 夕方になって合歓の花がつぼみかかり、船大工の槌の音がいつの間にか消えると、青白い河|靄がうっすり漂う。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
隣の乾物の陰に桐の花が咲いている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
これに反して、近頃の展覧会の多くの絵などは、作者が幕の陰にかくれていて、見物人の眼の色ばかり読んでいそうな気がする。
— 寺田寅彦 『二科会その他』 青空文庫
作例 · 標準
彼は表舞台には立たず、陰に、プロジェクトの成功を支えていた。
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彼女の献身的なサポートは、陰に、常にチームを支えていた。
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陰に、計画は静かに進行し、誰もその存在に気づかなかった。
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善行は、見返りを求めず、陰に、行うのが本当の美徳だ。
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