寂光
じゃっこう異読 じゃくこう
名詞
標準
light of wisdom (when nearing nirvana)
文例 · 用例
私は津村の笑顏を見ると、いつもそれこそ憂鬱の水底から湧いた寂光みたいなものを感じた。
— 太宰治 『郷愁』 青空文庫
これを常寂光土とも極楽とも言います。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
わたくしはあれから宿へ帰りあなたが交換して下さった短冊の歌を繰返し繰返し読んで、わたくしの心の一部はあなた同様純潔な寂光の世界が望まれるような気がいたしました。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
『空』の世界、『遊化』の寂光土に精進するより外ないのである。
— ――(消息に代えて)―― 『私を語る』 青空文庫
彼は確かに金は溜まっているね」 そして斜に丘へ射し渡る秋の夕陽の寂光にすかして彼はあらためて自分の掌を見入るのであった。
— 岡本かの子 『ガルスワーシーの家』 青空文庫
三十九年八月 凋落寂光土、はたや、墳塋、夕暮の古き牧場はなごやかに光黄ばみてうつらちる楡の落葉、そこ、かしこ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
さうして冬の暮から次第に私の心は閑雅な寂光の中におとなしく浸つてゆけるまでになつた。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
真実相の寂光を真に識る事こそ所謂世に云ひ古るした物のあはれを識ると云ふ事であらう。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
作例 · 標準
仏像の後ろから差し込む柔らかな光が、まるで慈悲深い寂光のように本堂を照らしていた。
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修行の末に辿り着いた境地では、心の中に静かな寂光が灯るのだという。
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亡き人の面影を追ううちに、いつしか私は寂光に包まれるような安らぎを感じた。
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標準
paradise
作例 · 標準
現世のあらゆる苦しみを脱した先には、阿弥陀仏が待つ寂光の世界が広がっている。
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祖父は生前、「死んだら寂光へ行ってのんびりするよ」とよく冗談めかして語っていた。
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寺院の壁画には、色とりどりの花が咲き乱れる美しい寂光の風景が描かれていた。
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