接眼
せつがん
名詞
標準
文例 · 用例
接眼の材料は豚の目では語呂が悪いから兎の目と云う事にした。
— 太宰治 『女人訓戒』 青空文庫
然しながら数日の後に其の接眼の縫目が化膿した為めに――恐らく手術の時に消毒が不完全だったのだろうと云う説が多数を占めている――彼女は再び盲目になって了ったそうである。
— 太宰治 『女人訓戒』 青空文庫
彼女の接眼の材料は、兎の目である。
— 太宰治 『女人訓戒』 青空文庫
その暇に、僕は何気なく、先刻から速水氏が覗きこんでいた器械の前に立ち、そこに出ている接眼鏡らしいものの上に眼を持っていった。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
そしてプレパラートをすこし横へ躙らせると、また接眼レンズに一眼を当てた。
— 海野十三 『蠅』 青空文庫
(これが、例の火星のボートではないかしらん) 新田先生は、胸をわくわくおどらせながら、しきりに接眼レンズを前後に動かした。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
接眼鏡は左手によって彼の目に当てられた。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
中野は、そこに設えつけの、望遠鏡の接眼部を拭うと、静かに眼に当てた。
— 蘭郁二郎 『地図にない島』 青空文庫