動かしがたい
うごかしがたい
形容詞
標準
unshakable
文例 · 用例
一挙手一投足の末に至る迄此「我」が認識しつゝ絶えず過去へ繰越してゐるといふ動かしがたい真境である。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
その唇は白く――いまこれらの言葉を書きつけている紙よりも真っ白に――そして怪奇なほど薄く、その冷酷――動かしがたい決意――人間の苦痛にたいするむごたらしい軽侮を強く示してあくまでも薄く、私の眼にうつった。
— THE PIT AND THE PENDULUM 『落穴と振子』 青空文庫
DOSとWindows、マッキントッシュ上に積み重ねられた、この個人の道具としての使用経験とアプリケーションの幅は、もはや小錦と曙と武蔵丸が束になってかかったとしても到底動かしがたい。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
それは僕が、この道場に来た当初から変らずに持ちつづけていた感情で、いまさらどうにも動かしがたいのだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
そして、時とすると、それが動かしがたい、確定的な事実のように思われて来る。
— 平林初之輔 『犠牲者』 青空文庫
ぎろり、ぎろりと目を光らして、首から胸、腰、と隠されている秘密をあばき出そうとするように見しらべていたが、何か動かしがたい断案の確証を発見したとみえて、ほのかな笑みを浮かべながらふり向くと、不意に敬四郎へ静かな問いを放ちました。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
文学がその本質としていかに現実を雄弁に語らざるを得ないものであるかという動かしがたい実例を、ここにも私たちは見るのである。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
□俳句は態度の文学といはれる、動かしがたい至言である、だから道としての俳句といふものがまた成り立つ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
例句