差し招く
さしまねく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to beckon (to)
文例 · 用例
彼女は顋で差し招くと、供の侍は麻の幣をかけた榊の枝を白木の三宝に乗せて、うやうやしく捧げ出して来た。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
それでなくてさえ、大地が暗く、夢中をさ迷い歩くような感じがして、暗中に差し招く、隠密の手をはっきりと意識しているばかりではなく、こうも眩い白昼においてさえ、彼を襲う、奇怪な恐怖を制し得なかったのである。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
見ろ、見ろ〉……そうして、私を差し招くのです。
— 信号手 『世界怪談名作集』 青空文庫
(手真似で入口の方へ二人を差し招く)二人が一旦出で去つた後、登志子は窓に近づいて外を見る。
— 四幕と声のみの一場よりなる喜劇 『速水女塾』 青空文庫
この壁の如き山脈に漂う邪悪な秘密の感じ、峰々の間からちらちらと差し招く乳白色の海のような空、これらは極めて幽かで捕らえ所のないある要素よりなり、それを書き表しうる文字は存在しなかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
今、奇怪な都市の先にある究極の白い地平線に、暗く繊細な紫の線が小尖塔の群れのように立つのが見え、差し招く薔薇色の西空を背景にして針状の高峰が夢のように佇立していた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
更に目を転ぜば、遠く米国ありて、あたらぬ神に障りなしとお世辞タラ/\、嫣然として我等をさしまねくあり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
人形使もまた真似るがごとく、ひとしくともに手まねき、ひとしくともにさしまねく、この光景怪しく凄し。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は遠くにいる友人に、手で差し招いて合図を送った。
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「こちらへどうぞ」と、彼は笑顔で私たちを差し招いた。
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招き猫のように、幸せを差し招くと言われる縁起物だ。
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