踏鳴
ふみなり
名詞
標準
stamp (in Japanese martial arts)
文例 · 用例
それが終つても、未だその陶醉的歡喜の惰性を階上迄持込んで客室前の廊下を踏鳴らしながら濁聲高く唄ひ踊る小集團もあつた。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
四五名の足のばたばたばたと床板を踏鳴らす音ぞ聞こえたる。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
格子の音はカラカラと高く奥から響いたけれども、幸に吾妻下駄の音ではなくて、色気も忘れて踏鳴らす台所|穿の大な跫音。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
と顧みて、そこで、ト被直して、杖をついた処、お孝は二つばかり、カラカラと吾妻下駄を踏鳴らした。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
奴はけろりとして、冷いか、日和下駄をかた/\と高足に踏鳴らす。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
とゞろ/\と踏鳴らしもしない、輕い靴の音も、其の筈で、ぽかりと帽子を脱ぐやうに角の生えた面を取つて、一寸壁の釘へ掛けた、顏を見ると、何と!
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
」で、豫てこのみの長船の鞘を拂つて、階子段の上を踏鳴らしたと……御自分ではなさらなかつたが、當時のお友だちもよく話すし、おとしよりたちも然う言つて苦笑をされたものである。
— 泉鏡太郎 『湯どうふ』 青空文庫
で鈴の第一聲が鳴るか鳴らぬに、ガタ/\廊下を踏鳴らしながら、我先にと解剖室へ駈付ける。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
作例 · 標準
剣道の試合会場に、選手たちが鋭く踏み込む力強い踏鳴が響き渡っている。
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面を打つ瞬間、床を割るかのような鋭い踏鳴が道場に響き、見事な一本が決まった。
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弓道の動作では、静かな中にも確かな意志を感じさせる小さな踏鳴が重要だ。
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