暮れかける
くれかける
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to begin to get dark
文例 · 用例
「秋土用すぎで山さ来る奴もねえべ」 日が暮れかけると山は風の音ばかりだった。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
「みの」は相変らずの姿勢で何かを思ひ出してるやうな、ます/\深い輝きをもつた黒い瞳を、じつと暮れかける空の向ふの方に向けてゐた。
— 平山千代子 『「みの」の死』 青空文庫
前夜はひどく霜が置いた、午前中は雪で、午後は再び晴れた、けれども暮れかけると空は再び曇つて程なく雨になつた。
— 關口存男 『新獨逸語文法教程解説』 青空文庫
市川に移り住んでから、わたくしは殆ど毎日のやうに處を定めずそのあたりの田舍道を歩み、人家に遠い松林の中または窪地の草むらに身を沒して、青空と雲とを仰ぎ、小鳥と風のさゝやきを聞き、初夏の永い日にさへその暮れかけるのを惜しむやうなこともあつた。
— 永井荷風 『畦道』 青空文庫
市川に移り住んでから、わたくしは殆ど毎日のやうに処を定めずそのあたりの田舎道を歩み、人家に遠い松林の中または窪地の草むらに身を没して、青空と雲とを仰ぎ、小鳥と風のさゝやきを聞き、初夏の永い日にさへその暮れかけるのを惜しむやうなこともあつた。
— 永井荷風 『畦道』 青空文庫
「暮れかけると、肌寒くなりますね。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
神田から麹町六丁目へ、決して近い道ではありませんが、物をも言わずに駆け付けたのは、その日ももう暮れかける頃、薄寒い夕風が街々を吹き抜いて、晩秋の大きな月が、甍の上から、淋しい人通りを覗いている時分でした。
— 巨盗還る 『銭形平次捕物控』 青空文庫
神田から麹町六丁目へ、決して近い道ではありませんが、物をも言はずに駈け付けたのは、その日ももう暮れかける頃、薄寒い夕風が街々を吹き拔いて、晩秋の大きな月が、甍の上から、淋しい人通りを覗いてゐる時分でした。
— 巨盜還る 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
西の空がオレンジ色に染まり、ゆっくりと一日が暮れかけている。
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「もう暮れかけてきたし、今日はこの辺りで作業を切り上げよう」
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暮れかける砂浜で、波の音を聞きながら黄昏時に浸った。
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