人天
にんでん異読 じんてん・にんてん
名詞
標準
earth and heaven
文例 · 用例
孝孺の集は、其人天子の悪むところ、一世の諱むところとなりしを以て、当時絶滅に帰し、歿後六十年にして臨海の趙洪が梓に附せしより、復漸く世に伝わるを得たり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
侍女一 やっと一人天竜川まで参りました。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
長政罪人を誅するに諸士に命じて見逢に切り殺させらる、長政側近く呼んでその事を命じ命を承けて退出する、その形気を次の間にある諸士察して仕置をいい付けられたと知った、しかるに政利に命じた時ばかり人その形気を察する能わず、この人天性勇猛で物に動ぜなんだからだと貝原好古が記し居る。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
これは勿論もっともの事で、人天の導師、一代の教主たる以上はこう無くては叶わぬ筈である。
— 幸田露伴 『貧富幸不幸』 青空文庫
しかるに今人天の師とも仰がるる土宜師にそれほどの鑑識もなく、みだりに予の童身を疑うは高僧果して娼婦にしかず。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
突如、梵天の大光明が、七彩嚇灼の耀を以て、世界開發の曙の如く、人天三界を照破した。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
突如、梵天の大光明が、七彩|赫灼の耀を以て、世界|開発の曙の如く、人天三界を照破した。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
すべて芸能のある人には、どうかすると、一人天下で、同じ道に遊んでゐる人の盛名を嫉むのがよくあるが、淇園にかぎつてそんな狭い量見は露ほどもなく、当時の画家や文人でこの人の庇護を受けた向きも少くなかつた。
— 初出未詳 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
古くからの信仰では、人間は人天に生かされていると考える。
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人天の加護を願い、人々は神仏に祈りを捧げた。
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彼の魂は人天をさまよい、やがて悟りの境地に至った。
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