北寄り
きたより
名詞
標準
northerly (wind)
文例 · 用例
そのまた北寄りのこれはやや小高く辷り上った傾斜面の中程に、鼠いろの天幕が一つ角錐状に張られてある。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
と見ると、もう先発の一群は黒蟻のように、北寄りの緑の斜面を、黙々と螺旋状にのぼっている。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
右云うた甲州街道から北寄りの沼津市内に属する部分を伐らうといふのである。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
それが、やや北寄りの空に三、四条、サーッと交叉した。
— 海野十三 『空襲警報』 青空文庫
二 智惠子の泊まつてゐる濱野といふ家は町でもズット北寄りの――と言つても學校からは五六町しかない――寺道の入口の小さい茅葺家がそれである。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
川べには水車がまわり柳がしげり、川下には北寄りの空に勝光山という中国山脈に近い山が聳えていた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
今の長安縣は唐の長安の北寄りの一部に過ぎぬ。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
十号は他の病棟とかなり離れてゐて、この病院の最も北寄りで、すぐ近くに小さな池があつた。
— 北條民雄 『間木老人』 青空文庫
作例 · 標準
「午後からは北寄りの風に変わるから、上着を持っていったほうがいいよ。」
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船を北寄りのコースに進路変更して、荒波を避けることにした。
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窓の外では、北寄りの風に煽られて看板がガタガタと音を立てている。
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