耶
耶
名詞
標準
文例 · 用例
「富める者は、その持たざる物をも與へられ、貧しき者は、その持つ物をも奪はる」と耶蘇が言つた聖書の言葉は、人生のどんな場合にも眞實である。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
耶蘇キリストは、万人の罪を一人で背負ひ、罪なくして十字架の上に死んだ。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
耶蘇と同じく、ニイチェもまた自己が人類の殉教者であり、新時代の新しいキリスト(救世主)であることを自覚して居た。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
あの中世紀の魔教サバトの徒は、耶蘇とキリスト教とを冒涜する目的から、故意に模擬の十字架を立てて裸女を架け、或は幼児を架けて殺戮した。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
)にもかかはらず、ニイチェこそは新しい時代の受難者、耶蘇キリストにまちがひなかつた。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
だから保羅の説いた耶蘇教が、その実保羅自身の耶蘇教であつて、他のいかなる耶蘇教ともちがつてゐた――恐らくは耶蘇自身の耶蘇教ともちがつてゐた――と同じく、私の鑑賞によるところの雪舟は、私自身の雪舟であつて他のいかなる人々の見た雪舟とも差別される。
— 萩原朔太郎 『装幀の意義』 青空文庫
山上の祈 多くの先天的の詩人や藝術家等は、彼等の宿命づけられた仕事に對して、あの悲痛な耶蘇の祈をよく知つてる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
」といふ耶蘇の祈りの深い意味を、彼等はだれよりもよく知つてるのである。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫