川口
かわぐち
名詞
標準
文例 · 用例
如何に鉄道が拡がっても製糸工場が増しても、まだまだそこらの山陰や川口にはこんな浴場はいくらも残っているだろう。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
木綿をきり売りの手拭を下谷の天神で売出した男の話は神宮外苑のパン、サイダー売りを想わせ、『諸国咄』の終りにある、江戸中の町を歩いて落ちた金や金物を拾い集めた男の話は、近年隅田川口の泥ざらえで儲けた人の話を想い出させて面白い。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
戸波 「ペッパロ」は川口。
— 寺田寅彦 『土佐の地名』 青空文庫
川口の湊屋と言う旅籠屋へ行くのじゃ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
前には大きな女郎屋じゃったのが、旅籠屋になったがな、部屋々々も昔風そのままな家じゃに、奥座敷の欄干の外が、海と一所の、大い揖斐の川口じゃ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
また川口の汐加減、隣の広間の人動揺めきが颯と退く。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
川口の洲には千鳥飛べり。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
小名木川口の上に聳える国技館の大きな丸屋根。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫