腰布
こしぬの
名詞
標準
loincloth
文例 · 用例
一概に風を咎め立ても出来ないし、また近年では和装にも丸綴ぢの腰布を下に着け、なほ重々の用意もあつて本当には何でもないのだが、しかし女の身として斯る場合には必ずシヨツクを受ける。
— ――何人か良案はないか?―― 『風と裾』 青空文庫
まだ、その蜘蛛大名の一座に、胴の太い、脚の短い、芋虫が髪を結って、緋の腰布を捲いたような侏儒の婦が、三人ばかりいた。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
次兄は、フラッシュを焚いて、自分のインデヤン踊りを撮影して、その写真が出来たのを見ると、自分の腰布(それは更紗の風呂敷でした)の合せ目から、小さいおチンポが見えていたので、これがまた家中の大笑いでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
突然、紫の腰布を着けた壮漢が九十人ばかり現れて、我々の前に立停った。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
帰ろうとして外へ出た時、顔を黒く隈どり、腰布のうしろを捲上げて臀部の入墨をあらわした一人の男が進み出て、妙な踊をして見せ、小刀を空高く投上げて、それを見事に受けとめて見せた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
男の結髪に挿した貝の櫛、サアロンと呼ぶその腰布、ヴェテという着物、なかにはベルトつきの悪くモダンな洋式上衣や、理髪師の仕事服を一着に及んでいるはいからなのもある。
— 海のモザイク 『踊る地平線』 青空文庫
その向こうにころがっているロップ島の酋長ロロらしいのも、よくみると酋長の腰布が、藁たばの上にふわりとおいてあるばかりだ。
— 海野十三 『太平洋魔城』 青空文庫
それから小屋にあった古い塩豚の壺を洗って、村上さんの骨を入れ、ラップラップ(腰布)に包んで、帆綱で檣のてっぺんにつるしあげ、来るときは村上さんと二人であった刳舟で、私一人、六百浬の海をアンボンへ帰るために、舟を海の上に押しだしました。
— 久生十蘭 『手紙』 青空文庫
作例 · 標準
南国の島々では、色鮮やかな模様が施された腰布を纏う伝統文化が残っている。
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灼熱の太陽の下、男たちは汗を拭いながら腰布一枚の姿で漁に励んでいた。
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博物館には、古代の人々が身に付けていたとされる植物繊維の腰布が展示されている。
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