尊霊
そんれい
名詞
標準
文例 · 用例
「我々の懐かしい祖父の尊霊が此席の上に、祝福を降しつゝ飛翔してお出になると云ふことは、わたしの疑はない所である。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
今先祖の尊霊になつてゐられるどなたかが、腰を掛けて死なれたことのある椅子の数が多くて、誰も腰を掛けてゐて亡くなつたことのない椅子が偶にあると、ひどくその椅子丈が幅の利かないわけである。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
さらに左に折れて小高い丘にのぼると、高さ五尺にあまる楕円形の大石に征夷大将軍|源左金吾頼家尊霊と刻み、煤びた堂の軒には笹龍胆の紋を打った古い幕が張ってある。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
頼家尊霊も今夜は定めて陽気に過させ給うであろうと思いやると、われわれが問い慰めるまでもないと理窟をつけて、墓へはまいらずに帰ることにした。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
海に沈みし御一門の尊霊に、よそながら御回向申そうか。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
更に左に折れて小高い丘にのぼると、高さ五尺にあまる楕円形の大石に征夷大将軍|左金吾頼家尊霊と刻み、煤びた堂の軒には笹竜胆の紋を打った古い幕が張ってある。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
頼家尊霊も今夜は定めて陽気に過ごさせ給うであろうと思いやると、我々が問い慰めるまでもないと理窟をつけて、墓へはまいらずに帰ることにした。
— 岡本綺堂 『秋の修善寺』 青空文庫
頼母殿尊霊も、そなたが復讐などに大事な半生を費されるよりも、文明の学問に身を入れて立身出世なされる方が、どれほどお喜びになるか分からないと、拙者は存ずるが……」 新一郎の言葉は、いかにも肺腑より出るようであった。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫