大礼服
たいれいふく
名詞
標準
court dress
文例 · 用例
校長の大礼服のこまやかな金彩は明るい雪の反射のなかでちらちらちらちら顫へた。
— 宮沢賢治 『大礼服の例外的効果』 青空文庫
……それをののかんそのことの、 ゆゑはにはかに推し得ね、 大礼服にかくばかり、 美しき効果をなさんこと、 いづちの邦の文献か、 よく録しつるものあらん……しかも手練の写真師が、 三秒ひらく大レンズ、千の瞳のおのおのに、 朝の虹こそ宿りけれ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
どうしてネネムの胸につけ切れるもんではありませんでしたから、ネネムの大礼服の上着は、胸の処から長さ十|米ばかりの切れがずうと続いて、それに勲章をぞろっとつけて、その帯のようなものを、三十人の部下の人たちがぞろぞろ持って行くのでした。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
金モールの大礼服をつけた額の高い、鼻が俊敏に秀でている禿齢の紳士であった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
大礼服着たる衣紋竹、すでに枯木、刺さば、あ、と一声の叫びも無く、そのままに、かさと倒れ、失せむ。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
母の部屋は階下の十二畳に続く六畳ですが、まず壁には牡丹に唐獅子の附いている浮彫の額縁の中に、大礼服を着た父と自分と並んだ写真を入れて麗々しく飾り立て、その下に黒檀に象眼のある支那ものらしい茶棚が並べられてあります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
みんな大礼服のはれすがたで、いっせいに、陛下がえしゃくなさった灰いろのことりに目をむけました。
— NATTERGALEN 『小夜啼鳥』 青空文庫
なげしにかかっている額といっては、黒住教の教主の遺訓の石版と、大礼服を着ていかめしく構えた父の写真の引き延ばしとがあるばかりだった。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
作例 · 標準
晩餐会に招かれた外交官たちは、勲章をつけた立派な大礼服に身を包んでいた。
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博物館には、かつての将軍が着用していた豪華な刺繍入りの大礼服が展示されている。
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大礼服を着用しての儀式は、現代では非常に稀な光景となっている。
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ウィキペディア
大礼服 は、明治時代から太平洋戦争敗戦までの日本において使用されていた、エンパイア・スタイルの宮廷服。明治初頭に導入され、その後大日本帝国憲法発布に至る立憲君主制確立の過程で整備・確立された、いわゆる「大日本帝国の服制」における最上級の正装であった。皇族や華族(有爵者)および文官などの大礼服は諸法令により制式が定められていた。
出典: 大礼服 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0