月変
げっぺん
名詞
標準
文例 · 用例
然しその海の上にも星変り、月変つて、――と茲で、私の目は漸く海を去つて、なんだか海と空との中間の奥といつた感じの方角に、過ぎ逝ける諸世紀が、黒光りする中世の武具の色をして、堵をなして潜んでゐるやうに感じられる。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
(第二図) ところが、星移り月変るうちにですな、廓が段々段々とこの溝川を侵蝕して膨脹し、流れを狭くしたといふのです。
— 木村荘八 『吉原ハネ橋考』 青空文庫
唐船男爵の一粒種で、才色兼備の見本のような令嬢、毎月変った姿態の写真が、二枚や三枚は、婦人雑誌へ出ない事が無いという、一代の人気を背負って立ったような令嬢です。
— 野村胡堂 『判官三郎の正体』 青空文庫
であるから、星移り月変りして、またしても反動の大浪が揺れたとき、いちはやく民主主義の旗を巻いて再びファッショの陣営に馳せ参ずる者はかれらでないと誰が保証出来るだろうか。
— 嶋中雄作 『日本出版協会論』 青空文庫
E層からの反射とF層からの反射とが、日変化、月変化、及び長期変化をするのを、こうして根気よく測り、イオン層の電子密度、温度などを、くわしく調べているのである。
— 中谷宇吉郎 『アラスカ通信』 青空文庫