来歌
らいか
名詞
標準
文例 · 用例
そのことを言うと、白崎は頭をかいて、「いやア、実は僕は元来歌というものが余り好きじゃないんですが、あの歌は僕の高等学校の寮歌だったもんですから、ついなつかしくって……」「あら、じゃ、学校は京都でしたの」「ええ、三高です」 と、いうと、なつかしそうに、「私、京都ですの。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
因みにいふ、名所といふ事については、古来歌よみは大なる謬見を抱きゐたり。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
元来歌仙全体を一つの物と見る時は、表は詩の起句の如し、故に此処はなるべくすらりとして苦のなきやうに致し、以て後段に変化の地を残し置くなり。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
俳諧は元来歌よりも「調べ」に乏しいものでもある。
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
平安朝以来歌を好まれ、歌人の保護者となられた天子は、却つて至尊風を遠ざかつて居られる。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
元来歌舞妓芝居は、育てゝ来たものが、低い階級であつたので、遊廓と裏町としか知らなかつたのだ。
— 折口信夫 『手習鑑雑談』 青空文庫
これらの人々は、将来歌舞伎劇そのものと運命を倶にしなければならないだらうか。
— 岸田國士 『歌舞伎劇の将来』 青空文庫
これは元来歌舞伎劇というものの成立を調べれば直ぐわかるのです。
— 岸田國士 『俳優倫理』 青空文庫