土堤
どでい
名詞
標準
embankment made of earth
文例 · 用例
片側の大名邸の高い土堤の上に茂り重なる萩青芒の上から、芭蕉の広葉が大わらわに道へ差し出て、街燈の下まで垂れ下がり、風の夜は大きな黒い影が道一杯にゆれる。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
模造日本橋は跡方もなくなって両側の土堤も半ば崩れたのを子供等が駆け上り駆け下りて遊んでいる。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
出すかと思うと一飛びに土堤を飛越えてまた芒の上をチラリ/\して行く。
— 寺田寅彦 『車』 青空文庫
大船近くの土堤の桜はもうすっかり青葉になっており、将来の日本ハリウード映画都市も今ではまだ野良犬の遊び場所のように見受けられた。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
雜木山の麓から私の坐つてゐた土堤へかけては山と山とに狹められたこの村中での一番大きな平地だ。
— 梶井基次郎 『闇への書』 青空文庫
二人とも土堤へ上った。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
少年は土堤を川上の方へ、自分は土堤の西の方へと下りる訳だ。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
肩にした竿、手にした畚、筒袖の裾短かな頬冠り姿の小さな影は、長い土堤の小草の路のあなたに段※然たるその様。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
作例 · 標準
この地域は、津波対策として頑丈な土堤が築かれている。
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子供の頃、夏になると土堤に座って花火を見たものだ。
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土堤の斜面には、季節ごとに様々な野草が咲き誇る。
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