御懇切
ごこんせつ
形容動詞
標準
文例 · 用例
冷泉院から御懇切に女御として院参をさせるようにとお望みになって、昔尚侍がお志を無視して大臣へ嫁いでしまったことまでもまた恨めしげに仰せられて、今ではいっそう年もとり、光の淡い身の上になっていて取柄はないでしょうが、安心のできる親代わりとして私にください。
— 竹河 『源氏物語』 青空文庫
扨当春阿部正貫出京之節は、御懇切御文通被下、殊に無存掛御肴料二|方金御恵贈|被遣、辱拝受、乍去御過厚之事奉恐入候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかし、御懇切の御招待ですから義理にもと思いまして体だけ出|懸けて参りました。
— ――明治四十四年六月十八日長野県会議事院において―― 『教育と文芸』 青空文庫
正月十日金 虚子方丈下 ○明治四十一年二月七日(封書) 啓上 謡本五冊わざわざ御持たせ御遣わし御懇切の段感謝致候。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫