抽筐
抽筐
名詞
標準
文例 · 用例
「子供がいろいろお世話に成りました」それを岸本が言って、下座敷に置いてある箪笥の抽筐の底から園子の残したものを節子姉妹に分けてくれたこともあった。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
平素は節子任せにしてある抽筐から彼女の自由にも成らないものを取出して見た。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
「節ちゃん、これはお前に置いて行く」 岸本は節子を呼んで、箪笥の抽筐を引出して見せた。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
その抽筐の中から国の方の親戚や友人の写真を取出した。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
「自分は、人一人をこんなにしてしまったのか」 それを思うと岸本は恐ろしくなってその写真を抽筐の底に隠した。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫