千枚張り
せんまいばり
名詞
標準
multilayered
文例 · 用例
まかり間違うと、鼻持ちならぬキザな虚栄の詠歎に似るおそれもあり、または、呆れるばかりに図々しい面の皮千枚張りの詭弁、または、淫祠邪教のお筆先、または、ほら吹き山師の救国政治談にさえ堕する危険無しとしない。
— 太宰治 『父』 青空文庫
「横濱へ通ふ蒸氣は千枚張りの共車この家へ通ふは人力車」の其頃は多少 exotiqeque であつた甚句の歌と共に、純然たる昔の風俗並びに歌謠の殘つて居た時の事がどうかして鮮明に思ひ浮べられる時は、涙も催さむ許りに悲しくなる事がある。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
ただそれは例のないこった、今まではこういう仕来たりであったといったまでですよ』と、その千枚張りの面の上に油をかけやがるんだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
面の皮千枚張りと言うが二千枚三千枚張りの供車にして同じ噺をしゃべり立てた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
七「――こんなわけで、あつしが泊つてゐる家で殺しがあつた上、眼の前で下手人を擧げられちや、面の皮が千枚張りでも、世間へ顏向けがなりません」 八五郎の萎れやうといふものはありませんでした。
— 女護の島異變 『錢形平次捕物控』 青空文庫
鐚助、貴様のは千枚張りだから、このくらい食わしても痛みは感じまい、どうだ、少しはこたえるか、なんぞと来た日にはたまりませんからな。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
わしの面も千枚張りだが、お主の面の皮にも驚くぜ!
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
千枚張りだもの、ビクともしない」「何だって?
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
作例 · 標準
この伝統工芸品は、千枚張りという特殊な技法で作られている。
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千枚張りの構造により、非常に強度が高く、かつ軽量な仕上がりになっている。
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家具の装飾に千枚張りの技法を取り入れることで、高級感が増す。
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