月給取り
げっきゅうとり
名詞
標準
salaried employee
文例 · 用例
殊に三十五銭の上等弁当のごときは、我れわれのような学生あがりの安月給取りには贅沢過ぎるほどの副食物をもって満たされているので、わたしはこの鉄道に乗って往来するごとに、上等弁当を買って食うのを一つの楽しみにしている位であった。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
「どうせ、二、三十円の月給取りだろうが、そんな者の嬶アになってどうするんだ?
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
そこで一生四十才五十才になっても箒の使い方一ツ知らずに過ごして仕舞うのが誰しもの実際で、一室の掃除なぞは出来なくてもそれならそれで、陳蕃(中国、後漢の政治家)のように天下の掃除をするくらいの偉物ならばまた良いが、天下の事はさておき、ヤッと月給取りくらいで終るのが我々凡人の大概なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
こんな事のすべてに対して、今日までの生活本位の親たち、月給取り本位の教育家、月謝取り本位の学校、政党本位の当局は注意が行き届かなかった。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
「腰弁」という名称の起りは、腰にブラブラしたアルミの弁当からであるが、それが今では月給取りの総称になってしまった。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
閑話休題……ここでは月給取りの総称を便宜と習慣上腰弁と云っているが、今まで見渡して来た生活は、その腰弁中の腰弁の生活である。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
――下らねえ月給取りなんて止せ止せ、それよりも近く俺が材木会社を初める筈だから、そこに勤めろ――常々父はさう云つて、そんなことでは励まされない彼を励ました。
— 牧野信一 『父を売る子』 青空文庫
百姓の姿は醜く、背広を着た月給取りは美しいというのか。
— 伊丹万作 『映画と民族性』 青空文庫
作例 · 標準
彼はごく普通の月給取りだが、堅実に家庭を支えている。
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月給取りの生活は安定しているが、大きな冒険はできない。
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現代社会の多くの人々は、月給取りとして働いている。
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