蟻の塔
ありのとう異読 アリのとう
名詞多音語
標準
anthill
文例 · 用例
「少年倶楽部」や「蟻の塔」を愛読し、熱心なその投書家であつた私は、それらの雑誌の発売日が近づくと、私の応募した笑話が活字になつてゐるかどうかをたしかめるために、日に二度も三度もその本屋へ足を運んだものである。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
其まはりには乾いた土が、蟻の塔のやうな明るい粒々で、梨子地の箒目を描いてゐた。
— 木下杢太郎 『本の装釘』 青空文庫
それは蟻の塔で白蟻の糞であったが、広栄は神聖視しているのであった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
「乃公は、警察へ往くのだ、邪魔しやがると、ついでにやっつけるぞ」 夜になって雨が降りだして珍らしい暴風雨になったが、その暴風雨の中で山田家のあの中央の蟻の塔のある土蔵が潰れた。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
昼食時になると、蟻の塔のように材木を組みわたした暗い坑道口から、泡のように湧いて出る坑夫達を待って、幼い私はあっちこっち扇子を売りに歩いた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
一蹴すれば、蟻の塔のようにもろく壊れてしまう暗い運命の影を負っている如くも認めることが出来る。
— 小川未明 『民衆芸術の精神』 青空文庫
中学になって、日曜に遊びに行った時、その御蔵に蟻の塔が出来たといって町の評判になっていた。
— 中谷宇吉郎 『御殿の生活』 青空文庫
はいってみると二階の一隅に四尺位の蟻の塔が出来ていて、蟻の行列が暗い壁に沿って長く続いていた。
— 中谷宇吉郎 『御殿の生活』 青空文庫
作例 · 標準
蟻の塔を使って文を作ってみた。
学生たちは蟻の塔について学習した。
蟻の塔の使い方は難しい。
先生は蟻の塔の定義を説明した。