千篇
せんぺん
名詞
標準
many volumes
文例 · 用例
千篇一律で退屈をきわめる切り合いや追っ駆けのこんなに多く編入されているわけが自分には了解できない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
俺だって貴様、俺だって貴様……とにかく貴様みたいな偽善者は千篇一律だからだめだよ……なあ西山」 牡蠣のような片目が特別に光って西山の方に飛んできた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
同じ腹から出たという根拠の下に、千篇一律に扱われがちです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
然るにこの語数律は、韻文として最も単調のものであり、千篇一律なる同韻の反復にすぎないから、その少しく長篇にわたるものは、到底|倦怠して聴くに堪えない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そもそも文明の進み分業の行わるるに従い、機械的|大仕掛の製造盛んに行われ、低廉なる価格を以て、能く人々の要に応じ得べきに至るといえども、元来機械製造のものたる、千篇一律風致なく神韻を欠くを以て、単に実用に供するに止まり、美術品として愛翫措く能わざらしむる事なし。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
文人も亦生活の鞭に引叩かれる為め千篇一律の著述をする事はするが、本来手の仕事でも足の仕事でも眼の仕事でも口の仕事でもなく、一つ/\が尽く頭脳の中枢から産出す仕事であるから、他の職業のように全く同一のものを作り出す事は決して無い。
— 内田魯庵 『駆逐されんとする文人』 青空文庫
斯ういふ奴には罷り間違へば江戸の仇を長崎で討たれるやうな目に遇ふから何でも寄らず触らずが無事で好いと、嬢様も夫人も気味を悪るがつて、大洞先生が大気麼も此頃の小説は千篇一律で詰りませんナ、女郎文学で厶る、心中文学で厶ると欺騙して引退るだけだ。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
見本を出そうかと思ったが、前の少女のラブレターと違ってなかなか手に入り悪かったのと、判で押したように空お世辞の千篇一律だったから止した。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
作例 · 標準
その学者は、生涯にわたり千篇に及ぶ論文を発表した。
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図書館には、千篇の貴重な古書が収蔵されている。
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彼の著作は千篇にも達し、歴史研究に多大な貢献をした。
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